精神科看護野郎の日記

精神科看護の日常やためになる知識・情報の提供をしています。

精神科看護野郎バラキの自己紹介

皆様はじめまして。バラキと申します。

私は現在精神科看護師として急性期治療病棟で勤務をしております

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今では患者さんをケアする立場として、つらい境遇にある方のお話を傾聴したり、身体面・精神面共にアセスメントをし日常生活の負担を軽減させられるよう関わらせていただいておりますが、これまでの自分のを振り返りながら、経緯などについてもお伝えしていけたらと考えております。

 

まず第一にこのブログを通して私が何を伝えていきたいのか

①急性期で入院するほどまで疲弊してしまった方と関わってきた多くの経験をもとに、地域で生活されている方に向けて情報を提供していきたいことが一つ目の目的となります。

病気の方だけではなく、どんな方にも共通して不安や悩みはあるでしょう。病気になる前の予防として役立てていただけたらという思いです。

精神科というとどうしても受け入れにくい面があり、病院へ行くことで偏見の目で見られることを恐れて精神的に不調があるにも関わらず受診に踏み切れない方も多くいらっしゃると思うのです。

ここでは誰にも知られることがなく、周りの目を気にする必要もありません。

少しでも辛い気持ちを持つ方の助けとなれるよう、私の経験を役立てたい。そんな気持ちが強くこのブログを立ち上げたいと考えました。

ゆくゆくは皆様の相談にも答えられるよう個々の相談を受け付けることも考えておりますし、そういった悩みや質問をもとに記事を書いて、多くの方に提供できるようになれたら幸いです。

医療関係、特に精神科関連の仕事に従事している方、もしくはその方向に進みたいと考えている方にも向けて情報を発信していきたいです。

精神科看護師の目線で患者さんとどう関わることを意識しているのか、具体的にどんなケアを提供しているのか、そういった情報をもとに参考にしていただいたりモチベーションを高めたりできるよう役立てられたらと考えております。

精神科関連の仕事をする人の意識や能力が高まれば、悩みや不安を抱える患者さんの負担を減らす助けになりますし、全体として知識や意識の向上が質の高いケアにつながると信じているからです。

③不安や悩み、精神的な負担を抱えている人だけではなく、その周囲の方々のお役にも立てたらと思っております。自分自身だけではなく、家族や友人、会社の同僚などの方々にも知っていただくことでどう関わっていけば良いのか、その参考になれたらと思っております。

なかなかメンタル疾患を持つ方にどうアドバイスをしたら良いのか分からない、助けになりたいという思いを持ちながらもどかしい気持ちになる方も多いのではないでしょうか。

そんな方が知識をもって関わることが出来たら病院にまで足を運ぶ必要のない人も出てくると思います。

私は私たちのような仕事がなくても良い社会になることが理想的な社会であると考えております。微力ではありますがその一助になれたらという希望の元、私自身も成長していき、役立てるよう頑張っていきます。

 

私自身のこれまでの経緯

私は今でこそ看護師として働いていますが、看護大学に入学してから自分が何で看護師になりたいのか分からなくなりました。座学が果てしなくつまらなく感じてしまい勉強にも身が入らず、大学を辞める決意をしました。

周囲の学生たちとの熱意と自分との間に温度差を感じ居心地の悪さもありました。

こんな自分が命に関わるような仕事に就くことは患者さんにとっても失礼ですし、いつか医療事故を起こして多大なる迷惑をかけてしまうのでは・・・という不安もあったからです。

親と学長に相談しました。反対されることはありませんでしたが、休学してみることを提案され、1年の休学をすることになりました。

その間、将来について色々と考えていましたが、特にやりたいことがない、バイトをするぐらいでほとんど生産性のない生活を送っていました。

先が見えない状況というのは本当につらいもので、このころ自分自身が精神的に参っていたと思います。スッと消えてしまったらどんなに楽だろうと考えることも多かったです。時々深夜に川辺に星空を見上げに行くことがありましたが、何故か涙が出てくるのです。

それでも人に迷惑はかけたくありませんでした。だから誰にもそんな思いを吐き出すことも出来ませんでした。

 

そんな状況のまま休学期間が終わりそうになり、色々考えても他に何をしたいのか見つからないままであった私は、もう一度死んだつもりでやり直そうと復学することにしました。

そう決心した時にとても心が軽くなったことを覚えています。

死んだ気になってというのがとても自分の中で支えとなりました

開き直って何があってもあの苦しかった日々に比べれば失敗しようが人に嫌われようが死ぬわけではないし、何より頑張った先には道が見えるということが救いでした。

そうこうしていくうちに実習が始まります。実習はみんな苦しみます。でも私は座学に比べて実際に患者さんと関わるのが楽しかったし、グループで大変さを共有できること、仲間がいることが嬉しかったです。

だんだん人と関わるのが楽しいと思えるようになっていきました。しかし、実のところ看護の専門性が自分の中ではあまり好きではなかったのです。

看護技術・身体ケアなどに魅力を感じられませんでした。

そして精神科に実習に行くと、こ・・・これだ!と思いました。

人との関わりを通して、患者さんがどんな思いを持っているのか、どんな背景があるのか、人生について多くを学べる場、自分自身が人として成長できる場、そういう風に感じたのです。

そして迷わず精神科の病院に入職して現在に至ります。

この道を選んで本当に良かったと思っております。正直日々つらいことも多いですが、それでもやりがいを感じられる仕事です。

 

このブログでは自分の体験や知識を伝えることで、自分自身の気持ちの整理や勉強にも役立つということも目的としてあるのかなと書いていて思いました。

皆様に役立つことが自分にとってもプラスになる。これってとても大事なことですね。

そういうブログとして育てていきたいと考えておりますので今後ともよろしくお願いいたします。