精神科看護野郎の日記

精神科看護の日常やためになる知識・情報の提供をしています。

看護師 失敗談 エピソード5つ

夏場に歩いていると肛門が痛くなってきて、痔・・・痔なのかと思いボラギノールを買って塗ってみると見る見る痛みが引いていきました。しかしよくよく考えてみると歩くことで肛門周囲が擦れて痛くなってくるのでは・・・そして肛門毛が摩擦力を上げ攻撃力が増しているのでは・・・そう考え、ブラジリアンワックスなるものを使いケツ毛を自分で全抜きしてみたバラキです。肛門がひりひりします。

ボラギノールはおそらく潤滑剤となって摩擦係数を減らすことにより痛みの軽減につながったのだろうと推察します。

 

ていうことで、今回は精神科看護師である私の失敗談でもまとめていきましょう。

 

 

1.宇宙は広い

私は自分自身の気分が楽になる対処法を患者さんに伝えてみる、ということ時々やっておりまして、その中の一つとしてこの広大な宇宙をイメージしてみるというものがあります。自分がいかにちっぽけな存在でちょっとした悩みなど宇宙のスケールからしたら取るに足らない些細なことなんだという考え方です。

こう考えると自分の身の回りで起こることなどたかが知れている、46億年のうちの数日・もしくは数年などというものは歴史上ほとんど影響を与えるものではないと思えるようになり別に何をしようが失敗をしようが思い悩むのがバカバカしいとさえ感じられるようになり安心するんです。

これに背中を押されてチャレンジする意欲が沸いてくる、そんなことを語ってみたのですが、見事にその患者さんは意図したこととは真逆の捉え方をしてしまいました。

自分がいかにちっぽけな存在か・・・それを考えていくとやっぱり生きていてもしょうがない、自分は無力な人間であり死んでしまっても何の影響も与えることもないし、消えてしまいたいと考えてしまったそうなんです。

それで実際行動を起こしてしまったということはなかったのですが、内心かなりびくつきました。

確かにそういう風に捉えてしまうことも全然有り得ると思いますし配慮が足りない説明だったなと反省しました。

そして物事の捉え方や考え方は本当に人それぞれだし、今のその人の精神状態や置かれている状況・環境も含めて考えることの大切さ、自分の良いと思ったことが人によって全然そうでもないということを学びました。

 

2.おしっこまみれ大洪水

身体管理が必要な患者さんでは時にベッドに身体拘束することが必要になってしまうこともあります。点滴で補水をし、尿の量や性状の観察も大切になってくるため、膀胱留置カテーテルをつけてバッグに尿をためていくようにするんですね。

そのバッグには排出口が付いていてそれをピン止めして漏れないようにしておくわけですが、そのピンのし忘れで貯まるべきおしっこが漏れまくっていて床におしっこの洪水が出来ていました。

床掃除をしながらひどく悲しい気持ちになりましたね。

 

3.体温計紛失

普段、大抵体温計は胸ポケットに入れているんですけど、ある日患者さんのシーツ交換をしていたら屈んだ時に体温計がポロッと落ちてしまったんです。結構屈むと落ちることは多く気をつけねばなと思っていたのですが、体温計が1個足りない、紛失してしまっているぞと大騒動になったことがあります。その時はまだ、自分がやらかしたとも知らずに探していたんですけど一向に見つからず。後にシーツを洗ってくれる業者から体温計が入っていたことを知らされ、「あ、これ俺だ」と確信し謝り倒したことは良い思い出です。

以来、体温計はそれぞれのスタッフに1本割り当てられ、名前を付けて誰が使っているものか分かるようになっています。

 

4.名前の書き間違い

患者さんの採血をして伝票に名前を書いて提出するんですけど、何を思ったのか自分の名前を書いてしまっていたことがありまして、後に検査結果が届いたときに何か自分の名前で肝臓の数値が著しく悪いデータが上がってきた時はびっくらこきましたね。

そんな普段から酒飲んだりしないのに「めっちゃ肝硬変やん」と同僚から笑い飛ばされたのも良い思い出です。

 

5.荷物検査

精神科の病院では患者さんが外出に出かけて帰ってきた際には危険物がないか荷物を確認させてもらっています。

ある患者さんが外出から帰ってきたと思い、荷物の確認をしようとすると、「え、僕の荷物ですけど見ないといけないんですか」と言われたので、当然そりゃ確認しないとだめですよと答えて荷物を隅から隅まで確認しました。

そしたら全く同じ顔の人が病室から出てくるではありませんか。

実はその荷物確認した人は患者さんの双子の兄弟で、全然関係ない家族の荷物をがっつり検査してしまったのです。

謝り倒すしか手段はありませんでしたね。

 

まとめ

以上5つの失敗エピソードでした。

振り返ってみると色々とやらかしてきたなぁとしみじみ思いますね。

他にも些細な失敗は数え切れないほどありますが、できるだけミスはしないよう心がけていきたいものですね。

 

 

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失敗することは人間なので致し方ない部分もありますが、大事なのは隠して自分のなかにもやもやを残しておかないことだと私は思います。

自分の中にそういったもやもやを残して積み重ねていくと次第に自責の念に苛まれていきますので、次につなげるためにも、引きずらないためにも素直にミスを認めて、今度からは気を付けるぞと意識を高めていきましょう。