精神科看護野郎の日記

精神科看護の日常やためになる知識・情報の提供をしています。

いいとされることは全部やる

頭でっかちになってはいませんか?

私は思うに頭でっかちになりすぎていたように思います。

本を読む、ネットで情報を得る。その中でこれはやると良いだろうなと思う習慣というのはいくらでも目にしてきました。

ですが、実際にはどうでしょう?何か取り入れたものはあるのか。

ほとんどないんですね。

 

これをすると良いと分かっているなら、あとはやるだけなんですよね。

外を散歩していたらふとそんなことを考えていました。

もちろん仕事の忙しさで時間がとれない、休日はゆっくり休む時間を確保したい。

今日は雨だから、今日はちょっとお腹が痛いから、頭が痛いから…

 

やらない理由を無限に生み出すのが人間の脳というものです。

 

なので、全てのやらない理由は作り出しているに過ぎないと思うのです。

 

時間は少しであっても10分の筋トレはできる。

雨が降っていても読書はできる。

頭が痛くてもずっと頭続けているわけではない。

ちょっとの時間にできることは意外と多い。それを継続することが大事なのでは

 

やった方がいいと分かっていてやれていないこと、

これをやっていく習慣を身につけていきたいですね

 

当面は毎日、最低でも休みの日は午前、午後と外に出る、散歩、ランニングをする。

必ず筋トレを1回以上はやるようにする。

本を手に取り文字を読むことを必ず一回はやる。

 

これらとても簡単なことからコツコツとすすめていきたいと思います。

 

変に難しいことを自分に課しても出来なくなるのが目に見えています。

ブログを毎日やるとかせどりで稼ぐとかYouTubeに動画をあげて収益を得ようとするとか、FXで収益を出すとか株で儲かるとか、いろんなことを試してきた中でことごとく失敗しているので、今までの自分にはその力はなかったと考えます。

 

ですが今後その力を持つことは可能だとも思っています。

そのためにできることは自分に投資することだと気付きました。

まだ外部に投資するほど自分自身に力がない、だから自分に投資をすることから先に繋げていきたいのです。

 

10分歩けば体力がついて、仕事のパフォーマンスが上がる。

今までできなかった仕事が5分の分だけ多くこなせるようになる。

つまりは100円のプラスになる

 

これは例ですが自分を鍛えるとこは投資金額がものによっては0で資産が増えるのと同じこと。

毎日10000歩歩くことで病気を予防することが出来たら診察代、薬代、病院に行く交通費、病院に行っている時間、仕事を休むことによる収入減

それらを、すべて浮かすことが出来る。

ただ毎日10000歩あるくだけで、100万円もの価値が生まれているかもしれません。

 

自分に投資をするというのはそういう考え方も出来るのです。

良い習慣がに対しては円換算でいくら儲かるのか考えるとモチベーションを維持するのに役に立つかもしれませんね。

自己を表現するメリット

先日、自分がどの程度の人間かということを深く考える機会がありました。

 

表面的な自分の内面の自分のというのはあまり周知されていないものです。

それは自分の内面にある弱い部分を見せたくないから。見せないように生きていたからなのだと思います。

つまりは自分を晒すことを恐れて自分を表現していなかったから、自分と周りとの自分に対する評価や見方に乖離があったのでしょう。

 

しかし、表現してはいけない、弱さを見せてはいけないと意固地になっていたことも、伝えることで相手に理解をしてもらえるという経験はしてみるものですね。

ひた隠しにし続けている人もいるのではないでしょうか。

どちらかというと私は自分が不安を表現するというりよ、人の不安を表現してもらうという関係が多いです。それは仕事柄当然のことなのですが、聞く側であること、解決させる側であることか、余計に自分に縛りを課していたかのかもしれません。

 

でも今考えるとそれは、大きく間違っていた。

自分が体験していないことを相手に勧めているという行為だったのです。

今回自分が不安を表出することで、気分が軽くなるという経験が出来たことは大きなことだと思いました。

特に自分にとって効果が大きく感じられたのは今まで不安を吐き出すという経験を全くして来なかったからかもしれません。

 

例えるならレベル1の状態でずっと装備だけど整えて何とか強いと戦える状況であったところに、初めて敵を倒した経験値が入った。そして一気にレベルが10まで上がった。そんな感覚でしょうか。

 

なので、このプロセスを経て効果を大きく感じられるには一定の条件が必要になってきます。

いつも不安を出し続けている人には大きな効果は見込めないでしょう。

ですが、今まで我慢して、我慢して頑張り続けてきた人には大きな効果が見込めます。

 

自分の弱みを人に見せるのはとても勇気のあること。

ですが、勇気を持って踏み出したなら、その不安はそれほど大きなものではなかったのだと実感が湧くでしょう。

こんな自分を人に見せたら嫌われるのでは、呆れられるのでは、そんな考えが浮かんでは、自分の心の奥底に不安を溜め込んでいき、いつか心の風船が弾ける時が来ます。その前に風船の空気を抜いてあげる作業は必要です。

 

考えてみれば、自分を偽ってされた評価で本当の満足が得られるでしょうか。ありのままの自分を知ってくれてなお、認めてくれる人こそ大事にすべきではないでしょうか。

 

誰にでも自分を吐露する必要はありません。

世の中に一人だけでも自分のありのままを受け入れてくれる人がいるのなら、その人には等身大の自分を見せることで自分の心の平穏を保つことが出来るのだと思います。

自傷行為の理解 手首切って生きた心地してんじゃねーよ

今日は精神科看護師として、自傷行為とは何なのか。

自傷行為をすることの意味は何なのか。そういった疑問に答えるべく自分の考えを述べていきたいと思います。

 

  • 自傷行為って何?

知っての通り「自傷行為」っていうのは読んで字のごとく自分を傷つける行為のことですね。

自傷行為の定義を調べてみたんですけど、これいった定義は見つかりません。研究者によって定義が異なり、意味についても変遷しているためですね。

ある著書には

「自殺以外の意図から非致死性の予測をもって、故意に、そして直接的に自分自身の体に対して非致死的な損害を加えること」

を定義としている物があります。

方法としてはとてもたくさんあります。

①リストカット

代表的な自傷行為の1つですね。BIGMAMAってアーティストの週末思想という曲の歌詞に「手首切って生きた心地してんじゃねーよ」なんてものがありますが、関係ないけどこの歌詞好きなんですよね。

昔は「リストカット症候群」とリストカットに限局した病態として捉えられていたこともあるそうです。

今では自傷行為はリストカットに限るものではなく体の至る所で自分を傷つける行為が存在することが明らかにされてその病態は使われなくなっています。

②薬物乱用

よくODとかって言うんですけど、オーバードーズ、つまり過剰の薬物摂取のことですね。

③毒物摂取

ODは大量に薬を摂取することですが、これは単純に毒物を服用すること。

結構聞くのは農薬を飲んで死のうとすることなどがありますね。ただ、注意点として自殺行為と自傷行為はまた別になるので、毒物を摂取して自殺した場合は自傷行為とはまたちょっと違うことになります。

④抜毛

髪の毛とか抜いちゃう行為ですね。精神疾患の中に抜毛症なるものがありますが、これも自傷行為の一つとなります。

⑤過度なダイエット(拒食・過食・嘔吐)

食事に関しても意図して健康に害する行為をすることは自殺を目的としてモノとは外れる自傷行為の一つと言えますね。

 

  • 自傷行為をするのはなぜ?

精神科で働いていても自傷行為に関して十分に理解している人は結構少ないかもしれません。

自傷行為を単に周囲の人から注目を集めたいアピールだと捉え、治療に活かせないことが結構あるように思います。

目に見えて行われる自傷行為の多くは確かにアピール性の物がほとんどですが、学生が自傷していてもそれを学校側が把握しているのは1%にも満たないそうです。

自分だけしか知らない自傷行為が実は大半なのです。

そう考えると単にアピールのためだけの自傷行為というものは氷山の一角でしかないことが分かります。

自傷行為を繰り返す患者さんの中には他者へのアピールとして行っているものではなく、自傷をすることで潜在的な心の痛みを顕在化するために肉体の痛みに変換している人がいます。

何かわからないもやもやした辛さよりも、何が辛いのかが分かる直接的な痛みというものは気分の安定につながる可能性もあるということです。

人は見えないものに恐怖する生き物です。それなら見えている恐怖の方が幾分ましなんですね。

実際にいるか分からないお化けより、お化け屋敷にいるお化けの方がいるべくしているために安心できるのです。

私は個人的には見たことのない霊よりも実際にいるお化け屋敷のお化けの方が怖いですが・・・だって霊とか実際に見たことないもん

でもいるかもしれないと言われてその現場に行くのは、現れないと99%思っていても残りの1%を恐れてしまうでしょうね。

 

なぜ自傷行為をするのかの答えが今のところ2つ出てきました

①周囲に気遣ってほしいというアピール

②自分の精神安定のために行うこと

 

その背景はというと、どちらも不安からくるんですよね。

不安を持っている人ならだれでも自傷行為をする可能性があるわけです。

極端な話、自傷行為という概念自体を知らない人は自傷行為をする可能性も低いと思います。

今は情報社会であるがゆえに皆が自傷行為という言葉を知っている。

知っているからその行為に及んでしまうというのも理由としてあります。

 

同じ不安を抱えていても自傷行為に走る人とそうでない人の違いは何なのでしょうか。

 

パーソナリティ的な要因と発達過程の要因が大きく関係しています。

やはり境界性パーソナリティ障害を代表とした人格障害を持つ人の中には自傷行為に及ぶ可能性は高くなり、アピール性の強いものになります。

発達過程では、周囲の環境による部分が多いでしょう。不安やストレスを多く抱える環境にいることや周りの友達関係の中に同じような境遇であったり、自傷をしている仲間がいれば必然的に自分も影響されて自傷行為をする可能性は高くなりますね。

自分の精神安定のために行う場合においてはその対処法が自分にとって良いと感じているからこその行為であることを考えると、それ以外で発散できる人は自傷する可能性は低くなるでしょう。

 

ですが若いころから自傷行為をストレス対処として取り入れてしまった場合はなかなか抜け出すのが難しくなってしまいます。

自傷はどうやら中毒性が高いようで、何かに依存する傾向のあるパーソナリティを持つ人がその行為をする可能性が高くなります。

人に依存する。煙草に依存する。お酒に依存する。

こういった依存傾向の高い人は自傷行為にも依存する率が高くなるので要注意です。

 

予防的な観点で行くと、やはり趣味を持つことやストレスに対処するすべを多く持つことが大事になります。

不安やストレスへの対処が自傷リスクの軽減には一番大事なことと言えるでしょう。

 

習慣化してしまっている場合にはそれを断ち切らなくてはならないので、なかなか難しくなってきます。

薬物依存などと同じように強制的にそれが出来ない環境を与えるのも一つだと思います。

 

今回はざっくりと自傷行為に関しての考えを示してきましたが、もっともっと深く考えると考えられることはたくさん出てきます。

 

自傷行為をすることに困っている人

周りの人が自傷行為をして困っている人

 

それぞれの視点から今度は対処法も示していけたらと考えています。

 

今回はこの辺で失礼いたします。

 

 

 

テネットが気になる

9月18日公開の映画『テネット』が面白そうすぎてすごく気になってます。

クリストファーノーラン監督の作品は深くて好きな作品が多いのでこのテネットも観に行きたいと思ってます。

 

何かCMでやってる感じだとどうやら銃弾が時間を逆行してくるシーンがあるとか何とか

 

ネタバレしすぎない程度に情報を集めてみましょう

 

やばいノーラン監督史上最も難解な作品とか書いてある。まじでかーメメントもかなり難解だったと思うんだけど、それより難しいのかな。

 

どうやら未来では時間を逆行させる装置があるようで、これが今一よく分からないけど未来から過去に向けて銃を撃ったり出来る感じなのか

 

調べれば調べるほど面白そうすぎます

 

そのうち映画館に観にいきたいですね